現在、－花と風と。－では【Fly to the Paris】と題し、パリにゆかりを持つ１８００年代の女性３名を表現したアロマブレンドから、お好きな香りをお選びいただき施術させていただいております。※期間限定 ２０１９．３/１６～２０１９．５/３１
前回の「L'etoile -エトワール-」 に引き続き、今回は「Marie -マリー-」の世界をご案内いたします。
※「香りが紡ぐストーリー」制作経緯と「L'etoile -エトワール-の世界」はこちらをご覧ください。⇒【L'etoile】
下記の写真のいちばん左。
あごに手を置く仕草が特徴的な肖像画が今回の香りが紡ぐストーリーの主人公、マリー・ダグーです。マリーは1805年ドイツの銀行家の娘として生まれましたが修道女としての経験を持った後に、ダグー伯爵の妻となり、5人の母となります。
そして世界的音楽家でショパンの親友でもあった、リストのパートナーとしての１０年間が彼女の歴史上、大きく語られ続けています。晩年はジャーナリスト・小説家としての才能をも発揮し、世界的作品を残していることでも有名です。
－左から「Marie」・「Joséphine」・「L'etoile」－
※フレグランスはアメニティーとしてサロン内にてご利用いただけます。
※同じ香りのエッセンシャルオイルにて施術いたします。
[トップノート]
紆余曲折な人生であったマリーの根本を感じた時にきっとこの香りがピッタリだと思いました。「心を開き何事もポジティブにとらえる」の意味を持つ【ベルガモット】がトップに香ります。ベルガモットはたくさんある柑橘の中でも成分が異なり、甘すぎないさわやかな苦みがあります。たくさんの経験が彼女をつくり、ベルガモットのような大きく包む安心感と落ち着きをも与えられる。そんな存在なのかもしれません。
目の前のことしっかり向き合う中で、傷ついたり、思うようにいかなかったり、寂しさを感じた瞬間もあったでしょう。それでも愛を信じ続けられたマリーの愛の象徴として、音楽家リストの作品やマリー作の小説が残されております。「人生の苦みを甘い幸福へ」と変える【パルマローザ】が、しなやかな適応性と安心感のバランスをとります。パルマローザは一般的にスキンケアにも使用される精油です。
スッとまっすぐ走るような香りを足したいと考えた時に【ローズマリー】が思い浮かびました。マリー...マリー...ローズマリー！！と、少し遊び心を持ちながらプラスすると、キセキのブルーパープルの花をつけたローズマリーが馴染んでいきました。ローズマリーは前進の１歩を後押ししてくれる香りとしても親しまれています。
ローズマリーに続くように...今度は「全ては行動からはじまる」というメッセーと共に【クローブ】が香ります。頭で考えてばかりの中から脱皮し、足の裏で前進の喜び感じることで、次第に意識しなくとも次々と美しい景色が広がります。
－リストと共にイタリア・フランス・ドイツ・スイス...etcと旅したマリー。－
※フレグランスはアメニティーとしてサロン内にてご利用いただけます。
※同じ香りのエッセンシャルオイルにて施術いたします。
［ミドルノート］
私の中でマリーを色で例えるならば「ボルドー」です。赤紫のうち、赤の割合いが多く、紫は重いものではなく少しライトな紫を混ぜたような。そんなボルドーとマリーが結びつきました。そしてボルドーを連想するアロマは私の中で【イランイラン】です。官能的かつ洗練さもあって。リストとマリーは互いが互いを内包し、混ざり合うべき要素だと感じ惹かれあったのだと思います。そう思った時、これはどの夫婦やカップルも同じと感じイランイランをプラスしました。
その他のミドルノート【ローレル】・【ゼラニウム】
［ラストノート］
ラストに香る【シダー】はマリーの中にいるリストを表しています。あなたにとって大切な人のパワーというのは、どんなものよりも力の源となるでしょう。揺るがない意志や信念がこそが、自分自身がブレない柱となる事をマリーはリストから学んだのかもしれません。シダーは男性の香水でよく使用されていますが、深くも力強い樹木のシダーだからこそ男性に好まれるのかもしれません。
そしてエンディングでは「しっかりと現実と繋がる」意味を持つ【パチュリ】が香ります。時には客観的に現実（自分）を見ることで、心と体そして呼吸が整う。変化の準備の前にとても大切な事だと思いました。
マリーを見ると「変化に富んだ」人生もまた楽しいのかもしれないと感じられる。もちろん、それは容易い道ではないけれど重なる経験が強さをつくり同時に宝物となっていく。そして皆、その宝物を内側に持っているのだと思いました。
この先も前進と進化をたのしみましょう！
その他のラストノート【ベチュバ】
【Fly me to the Paris】※期間限定 ２０１９．３/１６～２０１９．５/３１
［Body］or ［Body&Facial］のご予約でこちらの香りにて施術させていただいております。
⇒ サロンMENU
マリーの世界を是非ご体感ください。
次回は 『Joséphine ジョゼフィーヌ』 の世界をご案内いたします。